2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

琥珀の中の昆虫

テキサスのバンド。オリジナル盤はメンバーがテストプレスしたアセテート1枚しか存在しないらしい(まあ、こんな情報なんて大枚はたけるブルジョア以外には、どうでもいいのだが)。この再発盤にはボーナスで72年のライブ音源を2曲収録されている。ジャケッ…

いいちこ・早番

この手のCDを買うと、何もかもどうでもいい感じに落ちていく逆説的な快感がある。できれば重量盤LPを購入し背徳の官能に酔いしれたいところ。 メタルという音楽の謎は深い。中学生でもないので、今更何がいいのかよく分からないのに無視できない。そしてこの…

無意識の悪意は集合する。集合する無意識により亡命する。

ずっと聞きたかったけれど、プレミアが付いていて手が出せなかったアルバム。過去に二度CDで再発もされたが、ジャケが趣味ではなく見送っているうちに見かけなくなった。ジャケットに音を見るしかなったあの頃は若かった。(だが、このSMのイラストは内容を…

嵐の夜に

夢を見ることは悪いことだろうか。未来を信じることは悪いことだろうか。60-70年代のサイケデリックには何かがあった。今は無い。何かを失って、何かを得たのか、失い続けてきたのか、幻を追い続けて幻を得たのか、幸せを追い続けて得たものが不幸の種であり…

鍛えることは女々しい

魅力的な登場人物の多いバキの中でも一番魅力的なのが花山薫だ。このスピンオフが作られたことからも、人気の高さを伺わせる。おそらく、損得勘定を重視する新自由主義への反発心が根底にあるのだろう。花山が拘る「格闘でなく喧嘩」、まさにその違いがここ…

終末/自滅

原発が爆発したとき、日本は終わったと思った。この思いは今でも変わらない。安全・安全の大合唱の中で、ほとんどの日本人は心の中で終末を感じているのではなかろうか。福島の子供たちが心配だ。3.11以降は全く違った世界になってしまった。我々はあの日以…

死と時間

原発事故以来、集中力がなくなってしまった。傍らに死があるのだからそれも当然だろう。どうせ死ぬのなら、やさしく涼しい怜悧な麻酔をかけて死にたい。緊張が氷の海で溶けていくように。妖しい欲望だろうか。欲望とは心の運動であるが、死を想うことは時間…

夢見た未来は・・・・・

想い出深い、つくば科学万博の音源が復刻された。あの頃は未来はキラキラしていたんだなあ。原発事故以降は、もう日本に未来は無いよ。どんなにごまかしても放射能は消えない。絶望こそ未来。未来こそ絶望。正気をなくさずに日本で生きていけるだろうか。 TP…

豊かな世界

友人から借りたじゃりんこチエのDVD-BOXを朝から鑑賞する。放送当時関東に住んでいて、関西滞在中に観て、大きなカルチャーショックを受けた作品。やくざも警察も子供も渾然一体となった豊かな世界だ。久しぶりに見直すと、「児童虐待」「暴力団対策法」「飲…

半期の終わりの日に

-今日の読書(2012/9/28) 木田元、”私の読書遍歴ー猿飛佐助からハイデガーへー、” (岩波現代文庫). 語学学習の基本を学ぶ。”「昨日のことは忘れない」という原則”。休まずぶっ続けでやる。”規定は否定である”。概念は本質へのアプローチを阻害することだ…