ラグナロク
「ソー・バトルロイヤル」を初日・最終回で鑑賞しました。深夜の映画館の雰囲気はとても楽しいですね。
でも、近所の映画館はどうして吹き替えだけの公開?、どうして「ラグナロク」ではなく「バトルロイヤル」と改題?と疑問は多いです。
まさかギャグタッチの映画だから、低年齢層向けを演出したのでしょうか。あまりお客さんをバカにしていると、ほんとうに全体のレベルが下がってマーケットが縮小する危険性をもう一度考えてほしいですね。
内容は、コメディータッチですがかなり衝撃的です。大切にしていたもの、人、場所、肉体のすべてを破壊され、あるいは自ら捨てたソー。神にも試練があり、そんな彼らも捨てないと辿り着けない境地があることを教えてくれました。
70%がアドリブで撮影されたとも聞きます。傑作です。
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精神の安定のために音で絵を描く。
ある時期までドローンが苦手でした。今でも同じ周波数で鳴り続けているドローンは正直苦手です。
理由はよく分かりません。音楽を聴くという行為自体が、無意識のうちに時間的な変化を前提として期待しているのでしょうか。
いやいや、そんな高尚なものではなくて「ずっと同じ」ということで「収録時間分の労働しろよ!」と思ってしまっているのかもしれません。ラップトップ系の演者のライブを見ると、ついそう思ってしまいます。もちろんある種のノイズも、歪系のエフェクターをアンプにつないでつまみいじっているだけじゃん!と(心の中で)思ってしまいます。
そんな賃金労働者の自分でも、Andrew Chalkの音楽は大切に思える何かが横溢していると感じています。音の絵画といいますか、筆使いがドローンの流れに思えて、なんだかライブドローイングに立ち会っているように感じます。
英国の風景画の伝統からの影響、あるいは類似性を指摘する批評家もいます。
近年、ますます出版物の装丁が凝っているのに比例して、音のほうも流れを増しているのもそのせいかもしれません。
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雷母
心と言葉
心が存在するのは言葉があるから。
それならば言葉は心なのだ。
無題
前作から速いペースで発表された新作「星も知らない」、素晴らしい。奇跡的な作品で感動した。
忘れたいのに思い出せない一瞬が封じ込められていた1st以降、無垢と音楽性の間の綱渡り状態からネクストレベルへ至ったように感じる。
「宇宙まで飛んでいけ~」というワイルドマンフィッシャーの言葉を捧げたい。
本との対話
前にも書いたけれど、本を読む本が好きだ。特に、著者が本との真剣な対話をしている本が。
群ようこさんの著書はほぼ初めて読んだ。難波のブックオフで買った。群ようこさんは、椎名誠著「本の雑誌血風録」で読んだ知識しかなくて少し軽い方かと思っていた。
本との真摯な対話をしていてとても心にしみた。解説に簡潔にまとめられているように、多くが自由と孤独についてだ。
何かに押し潰されれそうになっている自分には励みになった。
須賀敦子さんの「コルシア書店の仲間たち」にも本との真摯な対話があった。
過去の著者との対話は真に「他者」との対話かもしれない。