心と言葉
心が存在するのは言葉があるから。
それならば言葉は心なのだ。
無題
前作から速いペースで発表された新作「星も知らない」、素晴らしい。奇跡的な作品で感動した。
忘れたいのに思い出せない一瞬が封じ込められていた1st以降、無垢と音楽性の間の綱渡り状態からネクストレベルへ至ったように感じる。
「宇宙まで飛んでいけ~」というワイルドマンフィッシャーの言葉を捧げたい。
本との対話
前にも書いたけれど、本を読む本が好きだ。特に、著者が本との真剣な対話をしている本が。
群ようこさんの著書はほぼ初めて読んだ。難波のブックオフで買った。群ようこさんは、椎名誠著「本の雑誌血風録」で読んだ知識しかなくて少し軽い方かと思っていた。
本との真摯な対話をしていてとても心にしみた。解説に簡潔にまとめられているように、多くが自由と孤独についてだ。
何かに押し潰されれそうになっている自分には励みになった。
須賀敦子さんの「コルシア書店の仲間たち」にも本との真摯な対話があった。
過去の著者との対話は真に「他者」との対話かもしれない。
必然性
あまり好きではないのですが、ヘビィメタルというジャンルがあります。あるいは大好きなパンク・ハードコア、ノイズ、いわゆるロックというカテゴリーの音楽を演奏する人にはかつて必然性があったように思いますし、また必然性を求められた時代があったように思います。それでなければ現実感のない音楽でした。結果的に、人の人生を変えるような力を音楽は持ちえていたように思います。
ひるがえって、今はすべてがバラバラなピースに分解されて、意味を失った継ぎはぎの音になって単なる組み合わせによって音楽が成立しているように感じます。あるジャンルを演奏するに、必然性がもとめられなくなりました。
物語を失ったものには人を突き動かす力はないのです。もちろん、音を伝える媒体や電子楽器の進化もあります。ですが、それは時代というものの結果だと思います。
バラバラに分解されて継ぎはぎになった音楽に必然性を感じさせるのは、ヒップホップ(ラップ)だけです。最近はラップがリアルに感じます。
あらゆる表現には物語を、魂を求めてしまいます。古いといえばその通りですが、魂はなくなりません。
とにかくKOK 2017、いろいろあったけど興奮しました。
なぜヒップホップは感謝するのか
囚人
我々は、すべて囚われ人ということでしょうか。
『思想というものは、特別なものではなくて、当たり前のようにある空気のようなものを、概念化したもの』というのは、佐藤優さんと魚住昭さんの共著の出発点であったような気がします。本が見つからないので正確ではないけれど。
ナショナリズムという迷宮 ラスプーチンかく語りき (朝日文庫)
- 作者: 佐藤優,魚住昭
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工業化以前の伝統的な家族構造によって、近代以降の各社会のイデオロギーを説明できる。
問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)
- 作者: エマニュエル・トッド,堀茂樹
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