必然性

あまり好きではないのですが、ヘビィメタルというジャンルがあります。あるいは大好きなパンク・ハードコア、ノイズ、いわゆるロックというカテゴリーの音楽を演奏する人にはかつて必然性があったように思いますし、また必然性を求められた時代があったように思います。それでなければ現実感のない音楽でした。結果的に、人の人生を変えるような力を音楽は持ちえていたように思います。

ひるがえって、今はすべてがバラバラなピースに分解されて、意味を失った継ぎはぎの音になって単なる組み合わせによって音楽が成立しているように感じます。あるジャンルを演奏するに、必然性がもとめられなくなりました。

物語を失ったものには人を突き動かす力はないのです。もちろん、音を伝える媒体や電子楽器の進化もあります。ですが、それは時代というものの結果だと思います。

バラバラに分解されて継ぎはぎになった音楽に必然性を感じさせるのは、ヒップホップ(ラップ)だけです。最近はラップがリアルに感じます。

あらゆる表現には物語を、魂を求めてしまいます。古いといえばその通りですが、魂はなくなりません。

 

 

N.E.N

N.E.N

 

 

四畳半

四畳半

 

 とにかくKOK 2017、いろいろあったけど興奮しました。